今年4度目のフィンランドは夏。7月のフィンランドは完全白夜というか12時になっても明るい。
ジメジメした天気が続きます。フィンランドで開催されている展覧会も残り2週間になりました。7月1日から最終週に予定されている様々なイベント開催についてご紹介します。前回にもお伝えしましたが、最終日7月10日には舘野泉氏(左手によるピアノ演奏)と本展とのコラボレーション、その前日7月9日には視覚と音との動きのコラボレーションとして(4つの展示空間から響き渡るオカリナによる鳥のさえずりを表現/従姉妹のYUKO HOSHIKA、他7人)、さらに7月7日の七夕の日には、古来日本の究極の扇子文化と動きを伴う多次元表現(視点移動をテーマとする私の表現と密接な関係)の奥深い表現の魅力を阿部富士子氏(私達の30年来の友人)にレクチャー講演してもらいます。来館者には日本文化の体験として扇子作りと折り紙をワークショップで体験して貰う予定です。4ヶ月という長い期間に渡る展覧会でしたが少し名残惜しい感じです。トラック1台分の作品の展示撤去、梱包、搬出作業は大変ですが、腰を壊さない程度に頑張ってきます。私は7月1日に福岡から出発の予定です。
再度、益城町の現状を見に行ってきました。最も被害の多かった県道28号線沿線から少し入ったところを見てみると、崩れていない建物を探すことができないくらいほとんどの家屋が崩壊し瓦礫が山積みされている状態でした。その中で、道路脇のミラーが90度に折れ曲がっているのを見ると、どれだけの衝撃的な揺れだったかがわかります。木造住宅の柱が簡単に折れ曲がり崩れるのも想像できます。あまりに悲惨な写真は今回は掲載しません。
6月6日、被災経験をもとに神戸の復興プロジェクトを全学的に実施してきた神戸芸工大学長の斎木崇人学長と佐藤優副学長(元九大)が熊本に来られた。災害後の復興に役立たせて欲しいとの願いで膨大な資料を持ってきて下さった。緻密なデータをもとに、その後の東北大震災への取り組みも行っている。民間ではできない大学での取り組み、国立大学ではできない私学ならではのフットワーク。お二人の先生とともに益城町の現状を目の当たりにした。予想以上にひどい惨状だった。大学での大きな取り組みが必要であると認識した。早急にがれきの山を処理する必要がある。梅入した。雨の季節、そして夏、大変なことになる。要請を受けてからでないと動けない官公庁。身近なところからでもがれき撤去に関するデータを収集し、集計データを県に提示する必要がある。予算を動かすためにはデータが必要である。私はこの分野の専門家ではないが、官公庁でも民間でもできない役割とは。目が覚める思いで耳を傾けた。
フィンランドでの展覧会も残り1ヶ月となりました。7月1日からまたフィンランドに行きます。最終週はイベント盛りだくさんで、7月10日の最終日にはピアニスト舘野泉氏(左手だけで演奏する偉大なピアニスト)が友情出演で同会場に来ていただきます。私達の美術作品と舘野泉氏のピアノ演奏によるコラボアートです。非常に楽しみです。展覧会会場風景を掲載しておきます。
震災後の崇城大学での元気が出るニュースです。崇城大学では授業の中で展開しているユニークなものがあります。カリキュラムの一環で行っているものですが、毎週、様々な分野の先生や専門家をお招きして講演会を行っています。先週の金曜日にはケルト音楽で世界的に有名なフルックに来ていただきました。大講演会場が震災で使えなかったため音響環境も悪く、エアコンも効かない状況の中でしたが素晴らしい演奏でした。汗びっしょりになって熱演してくださり学生たちも元気づけられました。本当に感謝です。今日は、講談師の神田陽子先生がお見えになりました。今日は特に迫力のある素晴らしい講演でした。前学長をテーマにした講談や学生への講談指導があり力強いメッセージをいただきました。余震が続く中、不安な気持ちになりがちの生活に音楽や落語、講談は効薬となります。ありがとうございました。
熊本市現代美術館で4月9日から開催しておりました「エッシャーへの挑戦状」展が地震のため展示公開できなくなったとの知らせが入りました。エッシャーの作品一部の展示は展示室を変更して公開される予定ですが、これまでにない大きな反響でスタートした展覧会だけに非常に残念でなりません。熊本地震の影響は熊本城や阿蘇神社だけでなく文化面でも影を落とす結果となっています。この展覧会には私の作品も展示されており学生とともに見に行く予定でしたが残念です。日程調整で再展示する事ができれば嬉しいのですが。
  芸術工学会春季大会フィンランドの報告をします。5月3日から9日までの日程で行われ初日から晴天に恵まれ充実した大会となりました。私は大会長という重責でしたが、何とか無事終了しほっとしています。大会会場はヘルシンキのアアルト大学、ハリアバウタのエミールセーデル美術館、クルージング船の3会場で行われました。アアルト大学とクルージング船ではプレゼン形式のポスターセッション、美術館では「視覚への挑戦」をテーマに達夫と勝野氏のムーブマンパフォーマンス(演奏はマルク氏、踊りはマーリック氏)とパネルディスカッションが行われ、表現スキルの凄さに会場にどよめきが広がりました。マルク氏のピアノ演奏は今なお耳から離れません。2日目のシンポジウムは「木、竹と水の文化」で山川氏による講演と奥様の玉枝様との琴、尺八の共演もあり大勢のフィンランドの人たちに日本文化を披露しました。その後、削ろう会会長の上條氏による 3/1000mmの鉋削りを披露。体験も加え非常に盛り上がりました。大会会長、口頭発表、達夫とともにツアーコンダクターと忙しい日々でした。
2016/05/12(木) 12:10

熊本地震5

  5月3日フライト予定のフィンランドに向け、今日から気持ちをシフトします。5月4日から芸術工学会の国際シンポジウムが開催されます。フィンランドのアアルト大学(ヘルシンキ)および現在エミールセーデル美術館(ハリアバウタ)で開催中の展覧会場での国際シンポジウム開催に向けテンションを上げなければ。大会長を務めまる私が落ち込んでいるわけにはいかない。フィンランドのメンバーが日本からの50人を心待ちにしています。美術を通し日本とフィンランドの友好関係が密になってきています。いつまでも地震の影響で止まっているわけにはいかない。力強くに世界に発信する大会にしていきたいと思っています。よろしくご協力お願いします。一方、福岡市美術館ではモダンアート展が同時期の5月3日から8日まで開催されます。福岡支部長にも関わらず作品だけの参加で申し訳ありません。お近くの方は是非、見に来てください。熊本地震の関係でご迷惑をおかけしていますが、どうか皆様の力で力強く乗り切っていきたいと思います。熊本市美術館で開催中のエッシャーの挑戦状展もよろしくお願いします。
2016/05/12(木) 12:09

熊本地震4

午前中免許証を更新するため益城町近くの免許センターに行く。古い日本家屋、特に高級な屋根瓦の家の倒壊が目立っていた。午後から、異常に揺れの大きいやばい研究室の中に踏み込み、コンピュータの周りを整理、2台のうち1台はかなり損傷が激しく液晶画面が割れていた。1台は使用可能、問題のハードディスクも回復させる。しかし、この棟にいるときは共鳴音が響くためか異常にびくびくする。怖いので夕方早々と退散し近くを散歩。フィンランドを思い起こす美しい夕焼け。しかし、熊本の象徴である熊本城の崩壊、その下にある熊本大神宮の崩壊現場を見てショック。さらに近隣の鉄筋コンクリートのマンションの崩壊現場に人ごとに思えない怖さを覚える。