Saturday, 22 July 2017 11:46

明日最終日〜イリュージョンの科学とアート展〜

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7月イリュージョンの科学とアート展は、明日が最終日です。おかげさまで今日の時点で約1000名の方にご来館頂きました。

今日の熊日新聞の記事(2回目)を掲載させていただきます。

展覧会を通し視覚表現と音楽表現との共通点が見えてきました。私の作品は半立体(二次元半)の表現から動きの錯視効果を演出していきます。複数の波が重なり合うと第3の波(モアレ)が生まれます。これが3次元に近い2次元半の世界へと発展し、意外性の表現へとつながっていきます。

音楽の世界も共通し、両手でピアノ演奏する場合と違って片方の手だけで演奏した場合、どうしても2次元的な狭い音になります。ところが、舘野泉氏などの演奏には微塵もそれを感じさせない音色が響きます。本展のフィナーレコンサートに関わってくださる光永浩一郎氏は舘野泉の左手だけの演奏曲の作曲される方ですが、片方だけの演奏の中に微妙なタッチで複数の音を演出しているそうです。波の隆起(モアレ表現)によって深みのある音を演出しているようです。

明日のフィナーレコンサートには、視覚のイリュージョンと音のイリュージョンの融合をテーマに、あさぎり町出身の左手のピアニストである月足さおりさんに演奏していただきます。2次元半のデリケートで研ぎ澄まされた音色が美術館エントランスホール全体に響き渡ることでしょう。

月足さんは、先天性の骨の病気を抱えており、数年前から右腕左手で演奏されるピアニストです。が動かせなくなり、ゴムの力を借りて指を動かす装具を付けた左手だけで演奏を続けている方です。今年4月、足の症状も悪化し、歩けなくなり「回復は難しい」と医師は告げられたそうです。骨の異常が進行したのだという。腰から下の感覚が失せて車いすを離せなくなり、ピアノのペダルも踏めなくなったのですが、足元のスイッチでペダルを動かす装置の開発者など様々な人の助けで再び演奏ができるようになったそうです。しかし、思うように姿勢を保てず、弾き方も変え、苛酷(かこく)さを増した自分の体に鞭打って本コンサートに挑んでくれます。音がますます澄んできており、大きな奇跡が起こるような予感すら感じております。

皆様のご来場お待ちしております。
コンサート後の作品鑑賞で、新たな発見もあるかと思います。
Read 2389 times Last modified on Saturday, 05 August 2017 11:56

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